ストレスという言葉は、ほどんどの方が聞いたことがあると思います。

ストレス対処の必要性についても、多くの方がご存知だと思います。

ただ、知っているけど、どうしたらいいの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

必要性はわかるけど、なかなかできないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、ストレスについて書いてみようと思います。


1 ストレスの一般的なイメージ

ストレスという言葉を聞いて、最初に何をイメージしますか?

  • 嫌なもの
  • しんどい
  • プレッシャー
  • 胃が痛い
  • 辛い
・・・などでしょうか?
良い印象を持っている方はなかなかいらっしゃらないかもしれません。
もちろん、ストレスとはネガティブなことが起きた時にかんじるものではありますが、ポジティブなことでもストレスはかかります。

  • 夏休み
  • 恋人ができる
  • 賞をとる
  • 昇進する
  • 食事に誘われる
・・・などなど。
例えば夏休みは、「何をしようかな」と考えるのがストレスになってきたり、恋人ができるとケンカした時にストレスになったり、賞をとったら「次も頑張らないと」とプレッシャーになったり、昇進したら責任が増えたり・・・このように、一見ポジティブなことでもストレスになっていることがあります。ポジティブなことでも、「もしかしたらストレスになっていることもあるのかもしれないな」と、頭のすみっこに置いておくと良いでしょう。ポジティブなことなんだから、ストレスに感じているはずがないと思ってしまうと、ストレスがかかっていることに気づけなかったり、対処ができなくなったりします。


2 ストレスって必要?

ストレスがかかると、心にも身体にも良くない影響があるような気がしますよね。良くない影響を与えるストレスって必要なの?と思ったりすることもあるでしょう。

もし、ずーっと正座をしていなければいけないことがあったとします。ずーっと正座をしているとどうなるでしょうか?
・・・しびれますよね。
足がしびれたらどうしますか?
そのしびれを我慢して正座をし続ける猛者はなかなかいないのではないでしょうか?
きっと、足を崩したり、姿勢を直したりすると思います。
ここでは、「しびれ」はストレスです。そして、「足を崩したり、姿勢を直す」というのはストレス対処です。
もし、「しびれ」というストレスを感じなかったらどうなるでしょうか。足に負荷がかかっているのになかなか気づかず、極端ですが壊死してしまうかもしれません。
このように、ストレスは私たちを守ってくれることもあります。

スポーツや音楽、勉強などで、良い成績を残したいと思うことがありますよね。これもストレスになったりします。でもこういうストレスがあることで、やる気が出たり、頑張ろうとしたりします。ストレスが適度であった場合、私たちに活力を与えてくれたりもします^ ^

ストレスは私たちの生活に必要なものです。ストレスとの上手な付き合い方ができるといいですね。


3 ストレス対処

では、どうしたら上手な付き合い方ができるでしょう?
ストレス対処のタイミングは4回あります。

①日常的にこまめなストレス発散をする

ストレスは毎日毎日たまっていきます。部屋を出る時にドアに体をぶつけた・・・お茶をこぼした・・・電車が時間通りにこない・・・など、ささいなこともストレスになります。どんなささいなストレスでも、たまっていくと大きなストレスになります。
ためこまないようにこまめにストレス発散をしましょう。

  • チョコを食べる
  • コーヒーを飲む
  • 好きなラーメンを食べる
  • 好きなアーティストの音楽を聴く
などなど、気軽にできる発散方法をいくつか持っておくと良いでしょう。

②苦手なストレスへの対処や工夫をする

苦手なストレスは人それぞれ違います。自分自身の苦手なストレスが何かを分かっておく必要があります。分かっていないと対処ができないですよね。
例えば、「人前で話すのがストレス」と感じる場合は、話すことを紙に書いておく、“うまく話さないといけない”と思わないようにする、数をこなして慣れる・・・などでしょうか。
「時間に追われるのがストレス」と感じる場合は、予定をたくさん入れないようにする、前もって準備する、他の人に手伝ってもらえることは手伝ってもらう、優先順位をつける・・・などでしょうか。

苦手なストレスに対処できると、たまるストレスの量が減ります。うまく対処できると、自信に繋がることもあります^ ^

③時折①よりもスッキリするストレス対処をする

①や②の対処をしていても、ストレスがたまることもあります。時々、たまったストレスをドバっと発散しましょう。ここでは、①よりもスッキリするということがポイントです。

  • 心をつかうもの ( 歌う、笑う、思い切り泣く、感動する絵画や映画を観る、旅行に行く・・・など )
  • 身体をつかうもの ( 温泉に入る、スポーツをする、散歩、ストレッチ・・・など )
  • 人と行うもの ( 友達にグチを聞いてもらう、家族と過ごす、友人と遊ぶ・・・など )
この3つともそろっていると、より良いです。もちろん、3つが重なっていることもあります。
「今、ストレス発散しているんだ!!」という意識も大事です^ ^

④調子が悪いサインが出た際の対処

①、②、③をしていても、大きなストレスがかかったり、ストレスになることが続けて起こったりすると調子を崩すことがあります。自分自身の調子が悪いサインは何かを知っておくと、対処できます。

  • 食欲がなくなる/食欲が出過ぎる
  • 眠れない/たくさん寝てしまう
  • やる気が起きない
  • 起きられない
  • 音がきつい
  • イライラする
  • 頭痛がする
  • 胃が痛い
  • 涙が出る
などなどでしょうか。調子が悪いサインが出たら、休んだり、受診したり、お薬を飲んだりなどの対処が必要です。頑張りすぎる人は、調子が悪い状態になかなか気づけなかったり、気付いても「これくらい皆我慢している」と思って無理をしてしまったりするので、身近な人に調子が悪いサインを知っておいてもらって、自分で休めないようでしたら、休めるように促してもらうのも良いでしょう。


4 まとめ

風邪をひかないための対処、風邪をひいたときの対処は、皆さん自然とやっているはずですね。心も風邪と同じように対処が必要です。心は目に見えないのですが、たくさんサインを出してくれています。自分からのHelpのサインをキャッチして、自分自身をケアしてあげてもらえたらと思います^ ^

カウンセリングは、悩み事を相談するためだけにあるのではありません^ ^
③のストレス発散のところにある「人と行うもの」に、カウンセリングも当てはまります。
ご自身のことを話すことでご自身のことを知ったり、ささいなことでも話して楽しい気持ちになってスッキリしたり、飾らない自分でいられたり、他では言えないグチを言えたり・・・カウンセリングの使い方は色々です。「心のメンテナンス」「心を整える」ために、カウンセリングを使ってみませんか?

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