心理療法のひとつ、EMDRってなに?

はじめに

梅雨に入り、空気がじめじめしていますね。

梅雨の時期は体調が良くないことが多いので、いつ梅雨に入るのかなぁ・・・なんて考えていたらぼんやり時間が過ぎていて、ブログ更新が滞っていました💦

梅雨、好きではないのですが、サーファーの方にとってはとても良い時期らしく、雨をポジティブに捉えていらっしゃる方のお話を聞くと、私も雨のいいところに注意を向けてみようという気持ちになりました。

とりあえず、お肌は潤いますね^ ^

・・・前置きが長くなりました。

元々本が好きで、漫画を読むのも好きなのですが、最近は『Shrink精神科医ヨワイ』にハマっています。そこで、主人公の精神科ヨワイ先生がEMDRを使っているお話がありました。

私自身、EMDRのweekend2まで修了し、臨床でも使っていること、また、プロフィールにも書いていることから、EMDRについて書かないわけにはいかないだろうという風に思い、今回書いてみることにしました。

( EMDR:イーエムディーアールと読みます )

  • EMDRとは?
  • どんな症状の人によく使われるか?
  • どんな風に行う?
  • 心理カウンセリングオフィスTSUMUGUにおいてのEMDR

これらについて、書いてみようと思います^ ^


EMDRとは?

EMDR ( Eye Movement Desensitization and Reprocessing ) は、日本語で “ 眼球運動による脱感作と再処理法”と言います。

う~ん・・・日本語で言われても良く分からないなぁ・・・

EMDRは、1989年にアメリカの学者であるFrancine Shapiro ( フランシーヌ・シャピロ ) によって開発されました。世界中で40,000人以上の専門家が治療者となるためのトレーニングを受け、日本では1,500名以上がトレーニングを修了しているとのことです。

私がEMDRを知ったのは、発達症について勉強していた時でした。自閉スペクトラム症 ( ASD ) の特性のある方の中には、物事を断片的に記憶する ( 言葉の一部など ) ことが得意な方がいて、それがポジティブに働いている時は良いのですが、ネガティブな方に働くと、例えば傷ついた言葉や状況を何かのトリガーで思い出してフラッシュバックを起こすことがあるので、それを軽減するためにEMDRを使うことがあるとのことでした。

『Shrink精神科医ヨワイ』をご覧になったことがある方はなんとなくイメージがつくかもしれませんね。セラピストの指の動きに合わせて目を左右に動かすことによって、今にネガティブな影響を与えている記憶にアプローチしながら、適応的な形で記憶を整理していくことを目指します。

私たちは産まれてからこれまで色々な経験をしてきました。今でもストレスに感じることや苦痛に感じることは、過去の辛い記憶が関わっていることがあります。そして、その記憶は自分自身に対して否定的な信念と結びついていたりします ( 例えば「自分はダメだ」など )。EMDRによって、適応的な信念 ( 例えば「自分は大丈夫」など )と結びつけなおすことができると言われています。

自分を否定する考え・・・確かにあるような気がします

ついつい自分を責めすぎたり否定しすぎたりすることってありますよね。

簡単に説明するとこのような感じですが、興味のある方は日本EMDR学会のホームページを見てみていただけたらと思います^ ^


どんな症状の人によく使われる?

EMDRは、PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) に対してエビデンスがあると言われています。

心的外傷後ストレス障害って・・・トラウマのこと?

そうですね。“トラウマ”を抱えていらっしゃる方によく使われます。

EMDRを行う時の“トラウマ”には、事故や災害、事件に遭った方が抱えるトラウマだけでなく、産まれてからこれまでに起きたストレスフルな出来事によって抱えているトラウマも含まれます。

PTSDだけでなく、他の精神疾患や心身の不調に対しても成功例がありますので、PTSDだけのための治療法ということではありません^ ^


どんな風に行う?

実施方法としては、今に影響を与えている辛い記憶をイメージしてもらいながら、セラピストが左i右に動かす指を眼球だけで追ってもらい、今何を感じているか簡単に答えてもらうという手順を繰り返します。

ただ、辛い記憶をイメージしてもらうことは、とてもしんどい作業です。なので、EMDRを始める前に、リラックス法など一緒に行い、ご自身でリラックス法を取れるようになるように、丁寧に準備を行います( この過程がとても大事です )。準備の作業が数回で終わる方もいれば、もっとかかる方もいらっしゃると思います。

目を動かすのがしんどい場合には、音やタッピング、バジー ( 刺激を与える機械 ) など、刺激の仕方を変えることができます。セラピストとの距離や、指を振るスピードも話し合いながらクライエントさんに合わせた方法で行います。

対面が理想ですが、オンラインカウンセリングでも行うことができます。( その場合、左右の刺激の仕方が変わる場合があります )

“一緒に”辛い記憶に取り組むことをより感じられるのは対面だと思うので、対面の方がお勧めです^ ^


心理カウンセリングオフィスTSUMUGUにおいてのEMDR

weekend2を修了しているので、EMDRの実施は可能です。

ただ、PTSDを抱えていらっしゃる方は症状もあると思いますので、精神科・心療内科を受診していただき、主治医がEMDRを指示し、当オフィスでのEMDR実施を許可がある場合のみにしたいと思います。

利用される方の安全性を保ちたいので、ご理解いただけると幸いです。

とはいえ、PTSDに限った療法ではありませんので、実施可能な場合もあります。ご興味のある方はお問い合わせいただけたらと思います ( 実施をお約束するものではありません )。

辛い記憶をイメージするのはちょっと怖いような・・・

そうですよね。そのための準備もありますし、感じた思いはカウンセラーに遠慮なくおっしゃっていただけたらと思います^ ^

ちなみに、トレーニング中はトレーニングを受けている人もクライエントの役をするのですが、その時感じたことをちょっとお話ししますね。

私自身も実際に今に影響を与えている辛い過去の経験を取り上げました ( トレーニング中でも扱えるような軽い記憶 ・・・例えば、虫が嫌など ) 。私はあまり自分のことを言葉で表現するのが苦手なので、短い言葉で多くを語らなくていいEMDRは自分には合っている感じがしました^ ^ 自分の中で整理できていく感じがして、負担感が少なかったです。アドバイスが欲しいという方や、とにかく話を聞いてもらいたいという方はもしかしたら物足りない感じがするかもしれません。

トレーニング中の短時間でも、辛い過去は辛いのですが、その過去から自分を否定する考えに結びつきにくくなったような感じはします。

これは私が感じたことで、どう感じるかは皆さんそれぞれです。どんな風に感じても大丈夫です。また、合う合わないはありますので、話し合いながら合う方法を一緒に考えていけたらと思います^ ^


ということで、今回はEMDRについてお話ししてみました。

最後まで読んでいただきありがとうございます^ ^

ご予約やお問い合わせはこちらから可能です。

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